キャラクター紹介編もこれが最後。
パイカクリニックのジョージ先生と看護師のアリスの番だ。
今回は、終盤のローリィのセリフの「男の人がお仕事をして、女の人がお料理をするって、誰が決めたの?」で全てを物語れる話。
要は自分が好きなことをやればいいという話なのだ。
現在では夫の方が料理をすることが珍しくなくなったんだけど、これが放送された1987年時点では相当先進的な話だった。ただ以前にように、「男性が仕事で女性が料理」という価値観も否定しておらず、ジョージ先生も「専業主夫」ではないように、現実的な落としどころとなっている。
ひょっとしたら、現在の夫婦ともに料理を分担するというのは、この30年前に放送されたパームタウン編の影響と思ったり思わなかったり。
ジェーン先生の方がメイプルタウンにまで名声が轟く名医であるのは、子供のころに母親を病気で亡くしたために、人を悲しませる病気をやっつける強い意志の賜物であり、それがただなんとなく医師になったジョージ先生との差だろう。もし、ジョージ先生が医師の家に生まれなかったら、確実にシェフになったと思われる。
ただジョージ先生の名誉のために言えば、大学時代の成績が優秀だったこともあり、診断はジェーン先生と同じだ。それに料理好きということは、栄養指導を直接行えるということで、内科医としては大きなアドバンテージだろう。
そういうことで、ジョージ先生とジェーン先生は、たまに夫婦げんかをしても、お互いがお互いを支え合う、良い夫婦だと思う。
問題は看護師のアリスで、極度の注射嫌いでよく看護師になれたもんである。
看護師は採血で注射器を使うはずだが、この世界では看護師が注射器を扱わないんだろうか?
今週の料理:フレンチトースト、パンプキンパイ、フィッシュバーガー、魚と野菜のスープ(メイプルタウン世界の住民は、魚は食べるんですね)