Raspberry Pi

【2022年版】ラズパイでファイルサーバーをつくってみた

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はじめに

はじめに

ファイルサーバーが必要になってきました。
そのため、その制御用にRaspberry Pi 4を使用しました。

今回は、その構築を記録したものです。

旧版(2021年版)からの大幅手順変更について

旧版(2021年版)では、Raspberry Pi OSは、GUIのある通常版を使いました。当時のOMV5では非推奨ながらインストール・構築できたのですが、現在のOMV6ではインストールそのものが拒絶されました。

従って、今回はこれを全面的に見直したものになりました。

具体的には、

  • ベースとなるOSを、Raspberry Pi OS Liteに変更。
  • Raspberry Pi Imagerがバージョンアップにより初期設定が可能になったので早速使う。
  • ヘッドレス環境でインストールをし、HDMIはトラブルシューティング以外では使わない。
  • 設定は、基本的にOMV6上で行う。
  • 公開鍵認証を引き続き使うが、鍵の作成はRaspberry Pi上からWindows上にし、公開鍵を登録する方法に変更。

なお2021年版にあったOSの自動更新は、このフォーラムの段階(2021年4月)でまれに発生する未解決の問題があるそうで、今回は割愛しました。

Automatic update management - openmediavault
Hi, How can I setup automatic updates in OMV? I'd like to be able to schedule the installation of all the packages (once...

サーバー環境

今回は以下のような環境で作りました。

サーバー本体Raspberry Pi 4(4GB)
制御システムOpen Media Vault 6(Raspberry Pi OS Lite 64bit上)
ネットワーク有線LAN(無線LANは使わず)
HDD8TB×2台 これとは別にバックアップ用8TB×2台
使用microSD64GB microSDHC (今回はこれを使いましたが32GB以下でもいいと思います)

導入手順

大まかな手順

  1. Raspberry Piに挿入するmicroSDカードに、OSをインストール
  2. Raspberry PiにmicroSDカードを挿入して、SSHでOMV6のインストール
  3. ブラウザからOMV6の画面を使って、ディスクをつなぐ前のOMV6の設定
  4. ブラウザからOMV6の画面を使って、ディスクをつないでからの設定
  5. WindowsPCとの接続確認

こんな感じで進んでいきます。

microSDカードにOSをインストール

WindowsPCとmicroSDの接続

まずWindowsPCとカードリーダー等でmicroSDとをアクセスできるようにしてください。
これからこのmicroSDに、一旦Raspberry Pi OS Liteをインストールします。

Raspberry Pi OSのLiteを設定

Raspberry Pi OSをインストールしますので、Raspberry Pi Imagerを入手して起動します。

Raspberry Pi OS – Raspberry Pi
From industries large and small, to the kitchen table tinkerer, to the classroom coder, we make computing accessible and...

起動したら、OSを選びます。

Raspberry Pi OSのLiteを選んでください。

「OSを選ぶ」→「Raspberry Pi OS(other)」→「Raspberry Pi OS Lite(64-bit)」

microSDの選択

既に選択しているmicroSDを選択してください。

各種初期設定を行う

Raspberry Pi Imager v1.7.2から正式にインストールの初期設定がサポートされました。
従来はIDはpi固定、パスワードも固定だったので、セキュリティ面での向上が図られました。
早速この機能を使います。

今回は次のように設定します。

カスタマイズプション「このセッションでのみ有効にする」
ホスト名hoge.local (今回説明用)
SSH認証パスワード認証(OMVインストール後に公開鍵認証に変更します)
ユーザー名fuga (今回説明用)
Wi-Fiの設定しない(今回は有線LAN接続なので)
タイムゾーンAsia/Tokyo
キーボードレイアウトjp

microSDにRaspberry Pi OSを書き込む

初期設定が終わったら、いよいよ書き込みます。

OMV6のインストール

microSDをRaspberry Piに挿入

作成したmicroSDをRaspberry PiのSDカードスロットに挿入します。
なお、挿入には注意を払ってください。
方向を間違えたら、最悪Raspberry Piをダメにします。
(実際私は1台ダメにしています)

なお、まだHDDの接続はしないようにしましょう。

PuTTYでSSH接続をする(暫定設定)

先ほどRaspberry Pi Imagerで設定した、ID、ホスト名そしてパスワードを使ってPuTTYでアクセスします。
あとで公開鍵認証に変更しますので、これは暫定的な接続になります。
IDがfuga、ホスト名がhoge.localとしましたので、fuga@hoge.localでアクセスしてください。

OSアップデート

SSHでアクセスしたら、まずRaspberry Pi OSをアップデートしてください。

sudo apt update
sudo apt dist-upgrade

OMV6のインストール

つぎに、OMV6を以下のコマンドを使ってインストールします。(割と時間がかかります)

sudo wget -O - https://github.com/OpenMediaVault-Plugin-Developers/installScript/raw/master/install | sudo bash

インストールが終わると、自動的に接続が切れます。そして、これ以降は基本的にブラウザ上の作業となります。

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