別れは突然だった。
思えば、メイプルタウンからパティが旅立つのが決まったのも、突然のことだった。
急な別れに、友達たちは何とかしてパティを隠そうとするのだが、実はこれ、グレテルのときと同じ発想なんですね。
みんな考えることは同じか。
ノースタウンは遠く、簡単には会いに行けないという。
メイプルタウンからパームタウンは、汽車と船で2日半かかるがそれでもその気になれば会いに行ける(メイプルタウンの人たちは実際何度か会っているし、今回も会いに来た)のだが、ノースタウンはそれよりもはるかに時間がかかるらしい。
だから、パームタウンやメイプルタウンの人たちにとって、ノースタウン行きは今生の別れに近いことを意味するようだ。
そして視聴者である我々も、パティに会えなくなってしまう。
本当に、もうパティとは会えないのか。
いや、
メイプルタウン世界では1950〜60年代である。
メイプルタウン世界の飛行機は、小型のプロペラ機なのだが、まもなく旅客機大衆化時代とジェット機の時代がやってくる。
遠いと思われていたノースタウンにだって、きっと簡単に行けるようになる。
きっと。
そして、メイプルタウンの人たちとパームタウンの人たちが、ノースタウンで、いつものように元気な姿なパティと再会する日がきっと来る。
近いうちに。
その時まで、さようならパティ。
次回は、パームタウン総括の後に、時間をさかのぼり「メイプルタウン物語」第1話からの感想を書くことにします。